名主川 千恵さん➂

②前回のお話しはこちら
➀初めからはこちら

chie nanushigawa 81年生れ
淡路島生まれ 京都の和菓子屋で手作り和菓子を作る仕事をしています
見て楽しい、食べて嬉しい和菓子を作ります
季節の移り変わりや花鳥風月、旬の食べ物や本の一節など日常にヒントをもらい、考えた和菓子です
楽しんでいただけたら嬉しいです
(instagramより)


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菊中菊(きくちゅうのきく)
外郎(菊花入り) 塩あん




名主川さんに和菓子についてのお話をお聞きしました。
※何回かに分けてこのブログで掲載していきます。 →前回➁のお話しはこちら  ➀初めからはこちら

(マルクト)
いつもはインスタグラムで美しい上生菓子を発信されている名主川さんが、素朴な地域のお菓子に魅力を感じておられる事をお聞きして、和菓子の懐という意味がわかりました。
また「洋菓子」に対する「和菓子」のお話は、明治時代に油絵が入ってきてそれまで存在しなかった「日本画」という言葉ができたのと似ていますね。
明治期以降、家畜も多くの優秀な品種が西洋から導入されました。
それでも犬も牛も鶏も在来種と呼ばれる昔から日本人と生活を共にしてきた生き物には、どこか惹かれるものがあります。
この島国で生きてきた人々の記憶でしょうか。
このような魅力や記憶に対する価値観の共有を文化と呼ぶのだと思います。


(名主川)
わたしも、在来種と呼ばれる生き物、特に草花に親しみを感じます。
懐かしく優しいです。
他との調和を保ち共生しているところが安心できます。


(マルクト)
長い時間のなかで、自分の居場所を探して生きているのだと思います。
在来種の植物は名主川さんが毎日作られているお菓子のテーマにもなっていますね。

和菓子とは,多様なお菓子をさす概念だということがわかりました。
その中の一部分かもしれませんが,名主川さんがお仕事として作っておられる生菓子と干菓子のことについて教えて下さい。

  
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                                     暮秋
                                  上用まんじゅう

(名主川)
製法と水分量によって、生菓子、干菓子、半生菓子などに分かれています。
茶道では、主菓子は濃茶の前にいただき、干菓子はさらりとした薄茶と取合わせられ ますが、流派や茶会の趣向によっても変わります。
私は生菓子でもなく干菓子でもない、半生菓子にとても興味があり、松露という半生菓子を主に作っている亀屋友永に入社しました。
賞味期限が基本当日で取扱いも難しい生菓子は、知人へのお土産としては、なかなか選べません。
干菓子は、いろんな素材や種類があり、日持ちがして見た目もかわいいですが,私が食べるには高尚すぎるお菓子に思えます。
その点半生菓子は、日持ちも程よく口当たりも程よく、しかもおやつにも最適です。


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                       天高く馬肥ゆる秋餅
                     もち 栗、くるみ入り 赤こしあん


➃につづく


























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by dematimarkt | 2018-10-21 20:04 | お菓子 | Comments(0)

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